浜銀通り整骨院
〒223-0061
神奈川県横浜市港北区日吉2-6-5
電話:045-548-8878
各種保険取扱い。まずはお気軽にご相談ください。
外に一歩出てみると、世の中には様々な色で溢れていることに気付きませんか?
いや、外に出なくても家の中でも色はあなたの周りにたくさんありますよね?
家の中では特に自分の好きな色で統一しているなんて方も多いのではないでしょうか?
それは意識的になのか?それとも無意識になのか?
色は、人を元気付けたり、落ち着かせたり、癒しを与えたりと人の心理にも働きかけます。
この色が持つ心理効果を理解・活用することで、人に与える印象をコントロールすることができ、人の感情までも動かすことが可能になるため、色の心理効果はデザインにおいて重要な要素といえます。
今回は、色が持つ心理効果とそれを効果的に活用する方法について解説します。
〈色の種類〉
寒色と暖色
寒さや冷たさを感じさせる色を「寒色」、暖かさを感じさせる色を「暖色」といいます。
寒色は主に、青、青緑、青紫などが該当し、暖色は、赤、橙、黄色などが該当します。
また、どちらにも該当しない黄緑、緑、紫などを中性色といいます。
興奮色と沈静色
主に暖色系で彩度が高い色は、興奮感を与える効果があります。
一方、寒色系で彩度が低い色は、心理状態を落ち着かせる沈静効果があります。
進出色と後退色
迫ってくるように見える色を進出色、遠くにあるように見える色を後退色といいます。
一般的に暖色系の色や明るい色が進出して見え、寒色系の色や暗い色が後退して見えます。
膨張色と収縮色
同じ大きさなのに大きく見える色と小さく見える色があり、大きく見える色を膨張色、小さく見える色を収縮色といいます。
大きく見える膨張色は迫ってくるように感じ、小さく見える収縮色は遠くにあるように感じるので、膨張色は進出色と、収縮色は後退色とほぼ同じ属性の色になります。
〈色彩と東洋医学〉
実は、東洋医学でも色は重要なファクターの1つです。
「色」と「陰陽五行説」をめぐる5つのポイント
東洋医学の基本でもある「陰陽五行説」では、万物を「陰」と「陽」に分けて考えます。
自然界は「木・火・土・金・水」の5つの要素=「五行」から成り立っています。
「五行」の中でも、人体の働きに関する5つの要素を「五臓」といいます。
「五臓」は、「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の5つに分類されます。ただし、五臓は西洋医学の臓器と同じではありません。さらに「五臓」は体質別に「青=肝」「赤=心」「黄=脾」「白=肺」「黒=腎」の色分けでそれぞれ対応しています。
西洋医学や心理学的にも色は様々な効果を持ちます。
なぜ色がココロに影響を与えるの?
色は「可視光線」という電磁波の一種。その色の刺激は脳の中の視床下部、扁桃体、海馬といったさまざまな部分に影響を与えます。それらの場所は本能的な欲求や自律神経、感情やホルモンバランスなどの調整を行っている、いわば”司令塔”のような役割を果たしていますので、結果的に色が心や体に影響を与えるのです。
自律神経と色との関係
自律神経とは、私たちの体の中の循環器や呼吸器、消化器などの動きを調整するために働く神経のこと。交感神経と副交感神経の2つがあって、切り替わりつつ働いています。色はその自律神経にも働きかけます。例えば暖色系の色(赤やオレンジ)は交感神経を活発にさせて脈拍を上げたり、体温を上げたりしますし、寒色系の色(青や紫)は副交感神経を活発にして、気分を落ち着かせてくれます。
日本人は暖色系のカラー=健康
株式会社インテージと株式会社日本カラーデザイン研究所がアジア4カ国(日本・中国・タイ・ベトナム)で行った共同調査の中で「健康(Healthy)だと思う色」を聞いたところ、日本では次のような結果になりました。第1位はオレンジで、しかも50%以上と半数以上の人がそう捉えていることが分かりました。オレンジは、快活感や活気を感じさせる色です。日本人の考える健康カラーの代表は、アクティブな印象をもつオレンジのようです。そのほか、明るい黄色(クリーム)や黄緑といったビタミンカラーや、コーラルなどのピンク系が並んでいます。全体的に暖色系のカラーが中心で、日本人はあたたかさ・元気さ・陽気さといったイメージを「健康」に抱いているといえそうです。
色の持つ様々な効果
色には感覚的に生理作用や心理作用に効果を及ぼします。以下にいくつかおもだった色の効果の紹介をします。
※個人差などもあり、一般的な参考としてとらえてください。また、あくまでも補助的な役割ですので、本格的な病気などの症状改善を求める場合は専門医に相談しましょう。
赤
アドレナリンの分泌をよくする
心拍数を上げる
新陳代謝を促進する
自律神経を刺激し、緊張状態にする
食欲増進
人を元気づけ、より活発にさせる
黄
神経を興奮させ、うつや精神の衰弱に効果がある
リンパ系を刺激し、機能を高める
消化器系の働きを促進して消化不良、胃炎、糖尿病などによい
見かけより軽く感じさせる
緑
神経系統の鎮静作用、鎮痛作用、緊張緩和、催眠作用
ストレスの減少
解毒、殺菌作用(フィトンチッドの効果=森林浴)
目を休める(アイレストグリーン)
青
精神を沈静化させ、安定させる
集中力を促進させます
解毒、殺菌作用があります
催眠効果があるといわれています
内分泌系の働きを鎮静させます
発汗を押さえる作用もあります
紫
血圧、脈拍を低下させる
想像力、創造力を促進させる
治癒効果をもっている。
不安、ストレスを蓄積させる
オレンジ
食欲不振を治す
前向きな気持ちにさせる
筋肉痛、しびれ、胃潰瘍の症状を和らげる
内分泌を活性化
健康的で躍動感、賑やかさを感じさせる(イメージ)
黄緑
穏やかさ、安らぎ、落ち着き
「安心」を求める心の象徴
茶
心身をリラックスさせる
安心感と安定感を覚える
赤の情熱、黄色の明るさを兼ねそろえた色(イメージ)
白
長時間見ると眼球が疲労する
重量を軽く感じさせる
爽やかで清潔というイメージがあります
緊張感、警戒心の象徴となります
黒
重量を重く感じさせる
モノが締まって見える
相手に強い意志を伝える
自信を与える
見た目が疲れにくい(イメージ)
灰
脳機能を低下させる
エネルギーを低下させる
対人ストレスを和らげる
見た目が地味に感じてしまう(イメージ)
色の関係図
色を分類するときに、有名なのでは暖色系、寒色系の2種類があり、それぞれ効果を持っています。
●暖色系
交感神経を刺激し、血圧や脈拍、呼吸数を高めるという体を活動的にさせる色です。心理的にもアクティブな状態。この色の波長はパワーと気力を引き出してくれる。特に赤は活性のイメージを与え、エネルギーの発散を促す。
また、実際の滞在時間よりも長居したと感じます。
●寒色系
副交感神経を刺激し、生理機能を沈静させ、身体をリラックスさせる色です。筋肉組織を弛緩させます。また、実際の滞在時間よりも短くいたと感じます
生活に色彩を取り入れるということは、なにも難しいことではありません。最初は自分の好きな色を見つけるというところからスタートしてみましょう。簡単なことから始めて、生活に応用していくと、気持ちよく快適に過ごせるようになります。さらに脳の活性化、ひいては心と身体の健康へとつながります。色彩を効果的に取り入れることは、見た目が楽しくなるだけでなく、心理的、精神的、肉体的な効果を得ることが出来るのです。
皆さんも色を上手に生活の中で活用し、すこやかで楽しい生活にするためお役立て下さい。